前回、アイデアよもやま話 No.6616 ステーブルコインとErebor Bankに見る次世代金融システムについてで、以下のようにお伝えしてきました。
Circle・Coinbase・Ereborの住み分け
大きく整理すると、
Circle
=ステーブルコインを「発行する」
=お金・決済資産のデジタル化
Coinbase
=ステーブルコインや暗号資産を「流通・取引・利用させる」
=金融市場・ネットワークのデジタル化
Erebor Bank
=預金・融資・決済をデジタル資産と接続する
=銀行機能のデジタル化
という役割分担になります。
そこで、今回は、将来的に、それぞれの市場規模、およびビジネスの成長の期待度合い について、チャットGPTで調べた結果をお伝えします。
添付全般の要約は以下の通りです。
■ 一文で総括
Circle・Coinbase・Erebor Bankの中では、将来アクセスできる市場の広さとビジネスの成長余地の両面で、現時点ではCoinbaseが最も有望と考えられます。
ただし、Circleは「デジタル通貨」、Ereborは「次世代銀行」という異なる強みを持ち、3社は競合するだけでなく、将来的に一つのデジタル金融生態系を構成する可能性があります。
■ 3社の基本的な役割
Circle
- USDCを中心とするステーブルコインを発行
- 「デジタルなお金」を提供する役割
- Arc、決済ネットワーク、Agent Stack、トークン化資産などへ事業を拡大
- 強みはUSDCが世界的なデジタル通貨として普及する可能性
- 課題はUSDC準備資産から得られる金利収入への依存
Coinbase
- 暗号資産取引から総合的なデジタル金融インフラへ拡大
- 暗号資産、ステーブルコイン、決済、ウォレット、Base、資産トークン化、カストディ、デリバティブ、AIエージェント決済など、対象市場が非常に広い
- 将来的には「暗号資産市場」だけでなく、インターネット上で移動する価値全体を対象にできる可能性
- AIエージェント経済の金融インフラになる可能性もある
- 3社の中では潜在市場が最も広い一方、競争相手も多い
Erebor Bank
- 預金・融資・決済を中心とする銀行
- AI、暗号資産、防衛、エネルギー、先端製造、スタートアップなど次世代産業を主要対象とする
- 将来的には預金、融資、ステーブルコイン、決済、BaaS、デジタル資産金融を統合する可能性
- 「デジタル資産市場+銀行市場」という巨大市場を狙える
- ただし営業開始から日が浅く、3社の中で不確実性も最も大きい
■ Coinbaseの市場が最も広い理由
Coinbaseは、従来の暗号資産取引所から、
暗号資産取引
+ ステーブルコイン
+ ウォレット
+ Base
+ 決済
+ 資産トークン化
+ カストディ
+ デリバティブ
+ AIエージェント決済
へ事業領域を広げています。
それぞれの役割を簡単に整理すると、
- ウォレット=デジタル資産を保有・送金・決済するための仕組み
- Base=デジタル資産を移動・交換・決済するブロックチェーン基盤
- 資産トークン化=株式・債券・不動産など現実資産の権利をブロックチェーン上で扱える形にすること
- カストディ=顧客のデジタル資産を安全に保管・管理するサービス
- デリバティブ=株式・金利・為替・暗号資産などから価値が派生する金融商品
- AIエージェント決済=AIが与えられた目的・予算・権限の範囲内で購入・決済まで自律的に実行する仕組み
これらが一体化すると、
資産を作る・保有する
↓
安全に管理する
↓
取引する
↓
移動する
↓
決済する
↓
AIが自律的に利用する
という金融活動の広い範囲をCoinbaseのインフラ上で扱える可能性があります。
■ AIエージェント経済との関係
将来的には、
人間
↓
AIエージェントへ目的・予算・権限を設定
↓
AIエージェント
↓
商品・サービスを検索
↓
比較・判断
↓
他のAI・企業と取引
↓
ウォレット
↓
USDCなどで決済
↓
Baseなどで処理
という経済活動が考えられます。
さらにAI同士がデータやサービスを売買するA2A(Agent-to-Agent)取引が普及すれば、少額決済が大量に発生する新しい金融市場が生まれる可能性があります。
ただし、AIに無制限の決済権限を与えるのではなく、利用上限、人間承認、監査、異常取引停止などのガバナンスが不可欠です。
■ 3社の将来性を整理すると
|
観点
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最も期待できる企業
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理由
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市場の広さ
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Coinbase
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金融・決済の広い領域へ展開可能
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|
ビジネス全体の成長余地
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Coinbase
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総合デジタル金融インフラ化が進む可能性
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特定市場での支配力
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Circle
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USDCが標準的なデジタル通貨になる可能性
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成長率・大化けの可能性
|
Erebor
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若い銀行で事業規模の拡大余地が大きい
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|
不確実性
|
Erebor
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実績がまだ短い
|
■ AI文明OSとの関係
AI文明OSの第6層「金融・決済層」で整理すると、
Circle
=「通貨」
=USDCなどのデジタルマネー
↓
Coinbase
=「金融・決済ネットワーク/取引OS」
=ウォレット・Base・取引・カストディ・決済など
↓
Erebor
=「銀行・信用創造」
=預金・融資・銀行決済
という位置付けになります。
したがって、3社は単純な競争関係というより、
Circleがデジタルマネーを提供し、Coinbaseがそれを流通・取引・利用する金融インフラを提供し、Ereborがそれを従来の預金・融資・銀行システムにつなぐ
という相互補完的な金融生態系を形成する可能性があります。
■ 結論
現時点では、
市場の広さ → Coinbase
市場支配力を獲得した場合の強さ → Circle
成長率・大化けの可能性 → Erebor
と整理できます。
中でもCoinbaseは、暗号資産取引所から、**「デジタル資産を保有・管理・取引・決済し、さらにAIエージェントにも利用させる総合デジタル金融インフラ」**へ発展する可能性があります。
そのため、市場規模と事業領域の広さを総合すれば、現時点ではCoinbaseが3社の中で最も大きな成長機会を持っている、というのが添付1〜2の中心的な結論です。
以下は私とチャットGPTとの協力によるコメントです。
要約のポイントは以下の通りです。
ステーブルコイン・オンチェーン金融・AIエージェント決済の拡大によって金融のデジタル化が進みつつあります。
そうした中、3社は単純な競争関係というより、
Circle :デジタルマネーを提供する
Coinbase:それを流通・取引・利用する金融インフラを提供する
Erebor :それを従来の預金・融資・銀行システムにつなぐ
という相互補完的な役割を担う可能性があります。
そして、現時点では、
市場の広さ → Coinbase
市場支配力を獲得した場合の強さ → Circle
成長率・大化けの可能性 → Erebor
と整理できます。
中でもCoinbaseは、暗号資産取引所から、**「デジタル資産を保有・管理・取引・決済し、さらにAIエージェントにも利用させる総合デジタル金融インフラ」**へ発展する可能性があります。
そのため、市場規模と事業領域の広さを総合すれば、現時点ではCoinbaseが3社の中で最も大きな成長機会を持っている というのが中心的な結論です。
なお、長期的に重要なのは、ステーブルコイン単独の市場規模ではなく、「AIの判断」と「金融決済」が直接つながることによって生まれるオンチェーン金融・AIエージェント経済全体です。
その意味では、将来の金融市場で大きな価値を持つ可能性があるのは、「お金」を発行する企業だけでなく、AIが判断した後に、認証・契約・ウォレット・決済・清算・資産管理までを安全につなぐ金融ゲートウェイを握る企業であり、現時点ではCoinbaseがその有力候補の一つ というのが添付全体の中心的な結論です。
なお、単純比較はできませんが、現在の産業規模を大まかに捉えると、AIや半導体に比べてステーブルコイン関連市場はまだ小さい段階にあります。
一方、ステーブルコインはまだ普及初期にあり、Citiの基本シナリオでは2030年の発行残高が約1.9兆ドルまで拡大する可能性が示されています。
更に重要なのは、発行残高そのものより、その上で動く決済・資産取引・AIエージェント取引を含むオンチェーン金融市場の拡大です。
ということで、今回は、ステーブルコイン関連の市場規模、および主要企業のビジネスの成長の期待度合い という観点からステーブルコインの将来性についてお伝えしてきました。
今回比較した3社の中では、現時点でCoinbaseが最も広い成長機会を持つと考えられます。
しかし、AIエージェント決済やオンチェーン金融の領域は、まだ発展初期のニューフロンティアと言えるので、次々に対抗馬となる企業が現れてくると見込まれます。
いずれにしても、現金や銀行預金を中心としてきた通貨・決済システムに、ステーブルコインやトークン化預金などが加わり、通貨・決済のデジタル化が加速していく可能性は非常に高いです。
その主な理由の一つは、AI文明OSの観点からも説明できます。
AIエージェントが自律的に経済活動を行うようになると、24時間利用でき、プログラムから扱いやすく、少額・国際決済にも適したデジタル決済手段の重要性が高まります。
その有力な選択肢の一つがステーブルコインであり、AIエージェントとの相性が非常に良いと考えられます。
ということで、将来的には、AIの判断を認証・契約・ウォレット・決済・資産管理へ安全につなぐ「金融ゲートウェイ」が世界中に張り巡らされ、人間が目的やアイデアを示せば、AIエージェントやAIロボットが必要なサービスや資源を調達し、決済し、実行まで担う時代を迎える可能性があります。
なお、AI文明OSで言えば、実質的には、
第5層:AI・知能
「何をするか判断する」
↓
金融ゲートウェイ
↓
第6層:金融・決済
「必要な価値を移動する」(必要なお金を支払う)
↓
第7層:実行・物理インフラ
「商品・サービス・ロボット・物流などを実際に動かす」
という流れです。
つまりAIエージェント経済では、「判断するAI」だけでなく、その判断を安全な決済へつなぎ、さらに現実世界の実行へ結び付ける金融インフラが不可欠になります。
金融ゲートウェイは、AI文明OSにおいて「判断」と「価値移動」と「実行」をつなぐ重要な接続基盤になる可能性があります。
こうして見てくると、今回の記事で扱った金融デジタル化の流れは、大きく3つの領域に整理できます。
�� 現在の金融市場
↓
�� オンチェーン金融
↓
�� AIエージェント経済
という流れです。
添付1)
Circle・Coinbase・Ereborの中で、その市場規模が最も期待出来るのは?
ChatGPT:
結論から言うと、「その企業が将来アクセスできる市場全体の大きさ」で比較するなら、私は Coinbase が最も大きいと考えます。
順位を付けるなら、現時点では、
�� Coinbase > �� Erebor Bank > �� Circle
と見ます。ただしこれは「現在の売上規模」ではなく、各社が最終的に取り込める市場(TAM:Total Addressable Market)の広さで比較した場合です。
なぜCoinbaseが最大なのか
Circleの中心市場は基本的に**「デジタル通貨・ステーブルコイン」**です。これは巨大市場になる可能性があり、Citiは2030年のステーブルコイン残高を基本シナリオ約1.9兆ドル、強気シナリオ4兆ドルと予測しています。基本シナリオでも年間取引額は約100兆ドルに達する可能性があるとしています。
しかしCoinbaseが狙えるのは、それだけではありません。
暗号資産取引
+ ステーブルコイン
+ 決済
+ ウォレット(添付1-1参照)
+ Baseなどのブロックチェーン基盤(添付1-2参照)
+ 資産トークン化(添付1-3参照)
+ カストディ(添付1-4参照)
+ デリバティブ(添付1-5参照)
+ AIエージェント決済(添付1-6参照)
まで広がります。
特に資産トークン化では、McKinseyはステーブルコインなどを除いても、2030年に約2兆ドル、強気ケースでは約4兆ドルのトークン化資産市場を予想しています。
さらにAIエージェントが自律的に経済活動を始めると、
AIが商品を探す
→ 契約する
→ APIを利用する
→ 他のAIに仕事を依頼する
→ 少額決済する
→ 資産を保有・交換する
ための金融インフラが必要になります。
Coinbase自身も、AIエージェント経済ではウォレット、ステーブルコイン、決済レール、決済・清算層などの基盤インフラに大きな価値が生まれると分析しています。
したがってCoinbaseの最終市場は、
「暗号資産市場」ではなく「インターネット上で移動する価値全体」
まで広がる可能性があります。
ただしEreborには別の巨大市場がある
ここが前回より重要なポイントです。
Ereborを単なる「暗号資産銀行」と考えると市場を過小評価します。
Ereborが狙っているのは、
AI・暗号資産・防衛・先端製造などの企業
+ 預金
+ 融資
+ 決済
+ 将来的なデジタル資産金融
です。
つまり成功すれば、
「デジタル資産市場」+「銀行市場」
にまたがります。
しかもMcKinseyは、オンチェーン金融について、ステーブルコインだけではなくトークン化預金・銀行マネーを含む、より大きな金融システムの変革が進んでいると指摘しています。
ここでEreborが非常に面白くなります。
将来、
銀行預金
↓
トークン化預金
↓
ステーブルコイン
↓
AIエージェント決済
↓
企業融資
を一つの銀行プラットフォームで接続できれば、Ereborの市場はCircleより広くなる可能性があります。
ただし、Ereborはまだ極めて若い銀行なので、これはかなり先を見たシナリオです。
Circleは市場が狭いのか?
「狭い」というより、最も集中しています。
Circleは、
USDC=デジタルドル
という非常に強い一点を握っています。
McKinseyの分析では、実際のステーブルコイン決済は2025年時点で年約3,900億ドルにすぎず、世界の決済全体から見ればまだ極めて小さい一方、前年比では2倍以上になっています。つまり巨大な潜在市場に対して、普及はまだ初期段階です。
ですからCircleには、
「市場の広さではCoinbaseに劣るが、その市場で標準通貨を握れば非常に強い」
という特徴があります。
これは、クレジットカードでいえば「すべての金融業務をする」のではなく、世界中で使われる決済資産を押さえるようなモデルです。
3社を「最終市場」で見ると
|
企業
|
狙う市場
|
潜在市場の広さ
|
私の評価
|
|
Coinbase
|
暗号資産+決済+ステーブルコイン+トークン化+AI決済+金融インフラ
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最大
|
★★★★★
|
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Erebor
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預金+融資+決済+デジタル資産+次世代産業金融
|
非常に大きい
|
★★★★☆〜★★★★★
|
|
Circle
|
ステーブルコイン+決済+オンチェーン金融基盤
|
巨大だが比較的集中
|
★★★★☆
|
ただし、ここには非常に重要な逆転要因があります。
市場規模が最大の企業=最も利益が大きくなる企業、ではありません。
例えばCircleが将来、
世界のAIエージェントが使う標準通貨=USDC
という地位を取れば、市場範囲がCoinbaseより狭くても、極めて高い収益性を実現する可能性があります。
逆にCoinbaseは市場が広い分、Visa、Mastercard、銀行、証券会社、取引所、フィンテック、他のブロックチェーンなど、競争相手も圧倒的に多い。
したがって私は、
市場の広さ → Coinbase
市場支配力を取った場合の強さ → Circle
成長率・大化けの余地 → Erebor
と整理するのが、この3社を比較するうえで最も分かりやすいと思います。
そしてAI文明OSとの関係で見ると、さらに面白い構図になります。
Circle=第6層の「通貨」
Coinbase=第6層の「金融・決済ネットワーク」
Erebor=第6層の「銀行・信用創造」
です。
この見方をすると、**「どこが一番伸びるか」以上に、「第6層のどこを押さえた企業が最も利益を取れるのか」**が次の重要な論点になります。
添付1-1)
ウォレット とは?
ChatGPT:
結論から言うと、ウォレット(Wallet)とは、暗号資産やステーブルコインなどのデジタル資産を「保有・送金・受取・決済」するための仕組みです。
日本語では「財布」という意味ですが、現金を入れる財布とは少し違います。
■ 銀行口座に例えると
例えば銀行では、
銀行口座
+ 口座番号
+ 暗証番号
を使ってお金を管理します。
デジタル資産では、
ウォレット
+ ウォレットアドレス
+ 秘密鍵
を使います。
大まかには、
ウォレットアドレス ≒ 銀行の口座番号
秘密鍵 ≒ 非常に重要な暗証・署名手段
と考えると分かりやすいです。
ただし厳密には、ウォレットの中にUSDCやビットコインそのものが「入っている」というより、ブロックチェーン上に記録された資産を動かすための鍵をウォレットが管理しているという仕組みです。
■ 例えばUSDCを送る場合
AさんがBさんへ100 USDCを送るなら、
Aさんのウォレット
↓
「100 USDCをBへ送る」と指示
↓
秘密鍵で電子署名
↓
Baseなどのブロックチェーン
↓
取引が記録される
↓
Bさんのウォレットで100 USDCを利用可能
となります。
銀行を介さず、ブロックチェーン上で資産を移動できます。
■ Coinbaseとの関係
Coinbaseもウォレット関連サービスを提供しています。
ここで重要なのは、
Coinbaseの取引所口座と
自分で管理するウォレット
は必ずしも同じものではないということです。
自分で秘密鍵を管理するタイプのウォレットでは、資産を自分自身で管理できます。その反面、秘密鍵や復旧情報を失うと資産へアクセスできなくなる危険があります。
一方、事業者が鍵を管理する「カストディ型」では管理が簡単ですが、事業者への信頼が必要になります。
■ AIエージェント時代にはさらに重要になる
ここが先ほどのBaseの話につながります。
現在は、
人間 → ウォレット → USDC → Base → 相手
という使い方が中心です。
将来的には、
AIエージェント → AI用ウォレット → USDC → Base → 別のAI・企業
という取引が増える可能性があります。
例えばAIエージェントに、
「航空券を3万円以内で探して予約して」
と指示すると、
検索 → 比較 → 判断 → 予約 → 支払い
まで自動実行するわけです。
ただしAIに無制限にお金を使わせるのは危険なので、
「1回1万円まで」「月10万円まで」「この種類の商品だけ」「10万円以上は人間承認」
といった権限制御が重要になります。
ですからAI文明OSの第6層「金融・決済層」を考える場合、
ステーブルコイン=お金
ウォレット=お金を管理・操作する財布/口座に近い仕組み
Base=お金などを動かすネットワーク
AIエージェント=そのお金を目的に応じて使う主体
という関係で整理すると分かりやすいです。
添付1-2)
Baseなどのブロックチェーン基盤 とは?
ChatGPT:
結論から言うと、Baseなどの「ブロックチェーン基盤」とは、デジタル資産やステーブルコインを「保有・送金・交換・決済・契約」するための共通コンピューターネットワークです。
先ほどCoinbaseについて、
Coinbase
=ステーブルコインや暗号資産を「流通・取引・利用させる」
と説明しましたが、Baseは、その「利用させる場所」の一つと考えると分かりやすいです。
Baseは、Coinbaseが開発したEthereumの「Layer 2(L2)」ブロックチェーンです。
■ 銀行に例えると
従来の金融では、
銀行口座
↓
銀行のコンピューターシステム
↓
銀行間ネットワーク
↓
送金・決済
という仕組みがあります。
ブロックチェーンでは、
デジタルウォレット
↓
Baseなどのブロックチェーン
↓
USDCなどのデジタル資産
↓
送金・決済・交換・契約
となります。
つまりBaseは、単なる「暗号資産」ではなく、デジタル資産を動かすための道路・ネットワークに近い存在です。
■ Baseでは何ができるのか
例えばBase上では、
USDCを送金する、暗号資産を交換する、商品・サービスの代金を支払う、スマートコントラクトを実行する、金融アプリを動かす
といったことができます。
重要なのがスマートコントラクトです。
これは簡単に言えば、
「一定の条件が成立したら、自動的に取引を実行するプログラム」
です。
例えば、
商品を受け取った
→ 条件成立
→ USDCを支払う
といった仕組みをプログラム化できます。
■ なぜCoinbaseがBaseを持つことが重要なのか
ここが、先ほど「Coinbaseの潜在市場が大きい」と説明した理由の一つです。
Coinbaseは従来、
暗号資産を売買する場所
が中心でした。
ところがBaseを育てることによって、
取引所
+ ウォレット
+ USDC
+ 決済
+ ブロックチェーン
+ アプリ
+ AIエージェント決済
という方向へ事業領域を広げられます。
イメージとしては、
Circle → USDCという「お金」を提供する
Base → そのお金などが走る「道路」を提供する
Coinbase → 道路・ウォレット・取引・決済などをまとめて提供する
という関係です。
■ AIエージェントとの関係が特に重要
将来AIエージェントが、
商品を検索
↓
価格を比較
↓
購入を判断
↓
別のAIと取引
↓
USDCで自動決済
まで行うようになると、人間が毎回銀行振込やクレジットカード番号入力をする仕組みでは不便です。
そこで、
AIエージェント
↓
デジタルウォレット
↓
USDC
↓
Base
↓
相手のウォレット
という機械同士の決済が可能になります。
そのため、Baseは以前整理した**AI文明OSの第6層「金融・決済層」**のインフラ候補の一つと考えることができます。
要するに、
USDCが「デジタルのお金」なら、Baseは「そのお金やデジタル資産を動かし、プログラムを実行するためのデジタル金融道路」
と理解すると、一番分かりやすいでしょう。
添付1-3)
資産トークン とは?
ChatGPT:
結論から言うと、資産トークンとは、株式・債券・不動産・金などの「現実の資産に関する権利」を、ブロックチェーン上で扱えるデジタルな証票(トークン)として表現したものです。
■ 不動産を例にすると
例えば10億円のビルがあるとします。
従来なら、
10億円のビル → 1人または企業が所有
となります。
これを一定の法的仕組みのもとで100万単位に分けてトークン化すれば、
10億円の不動産
↓
100万個のトークン
↓
1トークン=不動産から得られる経済的権利の一部
のように設計できます。
投資家は建物そのものを直接所有するのではなく、トークンを通じて収益分配などの権利を持つ形が考えられます。
重要なのは、トークンを持つことが何の法的権利を意味するかは、商品の設計や法律によって異なるという点です。
■ 何をトークン化できるのか
代表的には、
不動産、株式、債券、国債、投資ファンド、金などの商品
が対象になり得ます。
このように現実世界に存在する資産をブロックチェーン上で表現したものは、一般にRWA(Real World Assets=現実資産)のトークン化とも呼ばれます。
■ なぜわざわざトークン化するのか
狙いの一つは、資産をプログラム可能なデジタル資産にすることです。
例えば、
不動産トークンを売却
↓
スマートコントラクトが取引条件を確認
↓
USDCで代金決済
↓
トークンを購入者へ移転
といった「資産の移転」と「代金決済」を近いところで自動化できる可能性があります。
さらに、資産によっては小口化、24時間取引、国際取引、決済期間短縮などにつながる可能性があります。ただし、実際には証券規制、本人確認、税制、取引時間などの制約があります。
■ 暗号資産とは何が違うのか
ここは重要です。
ビットコイン
→ それ自体がデジタル資産
資産トークン
→ 背後に株式・債券・不動産などの資産や権利が存在する
という違いがあります。
そして、
USDC
→ 米ドル価値との安定を目指すステーブルコイン
なので、これも一般的な「不動産・株式などの資産トークン」とは目的が異なります。
■ Coinbaseの将来性とどう関係するのか
ここが先ほどの話につながります。
将来的に、
株式
+ 債券
+ 不動産
+ ファンド
+ その他の金融資産
がトークン化され、それらがBaseのようなブロックチェーン上で流通するようになれば、Coinbaseが扱える市場は「暗号資産」だけではなく、既存の巨大な金融資産市場まで広がる可能性があります。
イメージとしては、
現実の資産
↓
トークン化
↓
ブロックチェーン(Baseなど)
↓
ウォレット
↓
売買・保有
↓
USDCなどで決済
となります。
したがって、**資産トークン化は「現実世界の金融資産を、インターネット上で扱いやすいデジタル資産へ変換する仕組み」**と捉えると分かりやすいでしょう。
これが本格的に普及すれば、先ほどのCircle=デジタル通貨、Coinbase=デジタル金融ネットワーク、Erebor=デジタル銀行という3社の市場が、さらに相互につながってくることになります。
添付1-4)
カストディ とは?
ChatGPT:
結論から言うと、カストディ(Custody)とは、顧客の株式・債券・暗号資産などを、安全に保管・管理するサービスのことです。
日本語では一般に**「資産保管・管理」**と訳されます。
■ 銀行の貸金庫に近いが、もっと広い
例えば、あなたが100万円分の暗号資産を持っているとします。
自分自身で管理するなら、
あなた
↓
ウォレット
↓
秘密鍵を自分で管理
↓
暗号資産を管理
となります。
一方、カストディサービスを利用すると、
あなた
↓
カストディ事業者
↓
秘密鍵などを厳重に管理
↓
暗号資産を保管・管理
という形になります。
つまり、
「自分で管理するのではなく、専門業者に安全管理を任せる」
のがカストディの基本です。
■ なぜ必要なのか
特に機関投資家にとって重要です。
例えば、
年金基金、投資信託、銀行、保険会社、企業
が数百億円、数千億円という資産を扱う場合、一人の担当者が秘密鍵を管理するわけにはいきません。
そのため、
不正アクセス対策、秘密鍵管理、アクセス権限管理、取引記録、監査、規制対応
などを専門的に行うカストディ事業者が必要になります。
■ Coinbaseとカストディ
Coinbaseには、機関投資家向けのカストディ事業があります。
Coinbaseの事業を単純化すると、
�� 取引所
→ 暗号資産を売買する場所
�� ウォレット
→ デジタル資産を利用する仕組み
�� カストディ
→ 顧客のデジタル資産を安全に保管・管理
�� Base
→ デジタル資産を動かすブロックチェーン基盤
という違いがあります。
■ 資産トークン化が進むと重要性が増す
先ほど説明した、
株式
債券
国債
不動産
ファンド
などの資産がトークン化されるとします。
すると、
「数兆円分のデジタル資産を誰が安全に管理するのか?」
という問題が必ず出てきます。
そこでカストディが重要になります。
例えば、
現実資産
↓
トークン化
↓
Baseなどのブロックチェーン
↓
カストディで安全に管理
↓
必要に応じて売買・移転
↓
USDCなどで決済
という金融インフラが考えられます。
要するに、
取引所=売買する場所
ウォレット=資産を操作する道具
ブロックチェーン=資産を動かすネットワーク
カストディ=資産を安全に預かり管理する仕組み
という違いです。
このカストディまでCoinbaseが持っていることが、Coinbaseを単なる「暗号資産取引所」ではなく、将来的なデジタル金融インフラ企業として見るうえで重要なポイントになります。
添付1-5)
デリバティブ とは?
ChatGPT:
結論から言うと、**デリバティブ(derivatives)とは、株式・債券・金利・為替・暗号資産などの価格を基準にして価値が決まる「派生的な金融商品」**です。
日本語では**「金融派生商品」**と呼ばれます。
■ 株式との違い
例えばトヨタ株を買えば、あなたは実際にトヨタの株式を保有します。
一方、
「3か月後にトヨタ株を3,000円で買う権利」
のような契約を売買することがあります。
これはトヨタ株そのものではなく、トヨタ株の価格から価値が派生する金融商品です。これがデリバティブの基本的な考え方です。
■ 代表的な3種類
代表的なのは次の3つです。
�� 先物(Futures)
「将来、あらかじめ決めた価格で売買する」という契約です。
例えば、
現在:金1グラム=15,000円
↓
3か月後に15,000円で買う契約
を結ぶ、といったものです。
価格変動への備え(ヘッジ)にも、値動きを予想した投資にも利用されます。
�� オプション(Options)
将来、決められた価格で買う権利・売る権利を取引します。
先物が基本的に「売買する契約」であるのに対して、オプションは**「売買できる権利」**という違いがあります。
�� スワップ(Swaps)
異なる金利や通貨などから生じるキャッシュフローを交換する契約です。
例えば企業が、
固定金利 ⇄ 変動金利
を交換して、金利変動リスクを管理する場合などに使われます。
■ なぜデリバティブを使うのか
大きく二つあります。
**リスクを減らす「ヘッジ」**と、価格変動から利益を狙う取引です。
例えば日本企業が3か月後に100万ドルを受け取る予定だとします。
現在、
1ドル=150円
でも、3か月後に130円になれば、円換算した受取額が減ります。
そこで為替のデリバティブを利用して、将来の為替変動による損失を抑えるわけです。
つまりデリバティブは、もともと価格変動リスクを管理するためにも非常に重要な金融技術です。
■ Coinbaseとの関係
先ほどCoinbaseの潜在市場が大きい理由として「デリバティブ」を挙げました。
Coinbaseが、
現物暗号資産
+ ステーブルコイン
+ カストディ
+ デリバティブ
+ ウォレット
+ Base
+ 決済
へ広がれば、単なる「ビットコインを売買する取引所」から、総合的なデジタル金融市場のインフラへ近づきます。
特にデリバティブ市場は、世界の金融市場で非常に大きな存在です。
■ ただし、リスクも大きい
デリバティブには**レバレッジ(少ない資金で大きな金額を動かす仕組み)**を利用する商品が多くあります。
例えば100万円の資金で500万円相当の取引をすると、利益が大きくなる可能性がある一方、損失も大きくなります。
したがって、
デリバティブ=危険な投機商品
というわけではありませんが、
使い方によっては非常にリスクが高くなる金融商品
と理解するのが正確です。
ここまでの用語をつなげると、
資産トークン=デジタル化された金融資産・権利
ウォレット=それを操作する仕組み
カストディ=安全に保管・管理する仕組み
Base=それらを動かすブロックチェーン基盤
USDC=決済に使えるデジタル通貨
デリバティブ=それらの価格変動などを基に作られる派生金融商品
となり、Coinbaseがどこまで広い金融インフラを狙っているのかが見えてきます。
添付1-6)
AIエージェント決済 とは?
ChatGPT:
結論から言うと、AIエージェント決済とは、人間が支払い操作を一回一回行うのではなく、AIエージェントが与えられた目的・予算・権限の範囲内で、自ら商品やサービスを選び、購入・決済まで実行する仕組みです。
ポイントは、単なる「AIを使った決済」ではなく、AI自身が経済活動の実行主体になるところです。
■ 現在のネットショッピングとの違い
現在なら、
人間
→ 商品を検索
→ 比較
→ 商品を選択
→ カートに入れる
→ クレジットカードなどで支払う
となります。
AIエージェント決済では、
人間
→「来週の大阪出張を5万円以内で手配して」
↓
AIエージェント
→ 交通・ホテルを検索
→ 比較
→ 条件を判断
→ 予約
→ 決済
↓
人間に結果を報告
というところまで自動化することが想定されます。
■ なぜステーブルコインが注目されるのか
AIエージェントは人間と違って、24時間動き、世界中のサービスや別のAIと取引できます。
そこで、
銀行営業時間に依存しにくい
国境を越えて送金しやすい
少額決済がしやすい
プログラムから直接操作しやすい
といった特徴を持つステーブルコインが注目されています。
例えば、
AIエージェント
↓
ウォレット
↓
USDC
↓
Baseなどのブロックチェーン
↓
販売企業・別のAIエージェント
という決済が考えられます。
■ AI同士がお金を払うようになる
さらに重要なのがA2A(Agent-to-Agent)取引です。
例えば、あなたのAIエージェントが旅行計画を作るために、別のAIから有料の気象データを購入するとします。
あなたのAI
→ 気象AIへデータを要求
→ 0.01ドル支払う
→ 気象データを受け取る
→ 旅行計画を作成
ということが、人間の操作なしに数秒で行われる可能性があります。
一件一件は非常に小さな金額でも、世界中で何十億ものAIエージェントが大量の少額取引を行えば、新しい決済市場になります。
■ ただし「AIに財布を渡す」だけでは危険
ここが最も重要です。
AIエージェントに銀行口座やウォレットを自由に操作させて、
「必要なら好きなだけ使ってよい」
とするのは危険です。
そこで、
1回1万円まで
1日5万円まで
旅行関連だけ購入可能
登録済み企業にだけ支払い可能
10万円以上は人間の承認が必要
不審な取引なら自動停止
といった権限制御が必要になります。
これは、これまで話してきたAI文明OSの考え方とも非常によくつながります。
例えば、
判断AI
「このホテルを予約すべき」
↓
監査AI
「予算・契約条件・安全性に問題なし」
↓
制御AI
「決済を許可」
↓
ウォレット
「USDCを支払う」
↓
保証AI・ログ
「誰が、なぜ、いくら支払ったか記録」
という構造にできます。
■ Circle・Coinbase・Ereborとの関係
ここまでの話を一枚にすると非常に分かりやすくなります。
Circle
→ USDCという**「AIが使えるデジタルなお金」**
↓
Coinbase
→ ウォレット・Base・決済基盤などの**「AIがお金を使うための金融インフラ」**
↓
Erebor Bank
→ 預金・融資・銀行決済などの**「AI経済と銀行システムをつなぐ銀行」**
という役割分担が考えられます。
したがって、AIエージェント決済とは、「AIがお金について助言する」段階から、「決められた権限内でAI自身がお金を動かす」段階への変化と捉えると分かりやすいです。
これが本格化すると、以前整理したAI文明OSの第5層「AI・知能」から第6層「金融・決済」へ、AIの判断が直接つながることになります。ここはAIエージェント社会を考える上で、かなり重要な境界です。
添付2)
Circle・Coinbase・Ereborの中で、ビジネスの成長が最も期待できるのはどこか?
ChatGPT:
今後5〜10年の「ビジネスそのものの成長余地」で私が最も期待するのは Coinbase、次がCircle、最も大化けする可能性がある一方で不確実性も最大なのがErebor Bankです。
現時点の順位を付けるなら、
�� Coinbase
�� Circle
�� Erebor Bank
と考えます。ただし、「成長率」だけならEreborが��になる可能性があります。
なぜCoinbaseを最も高く見るのか
理由は、Coinbaseが単なる「暗号資産取引所」から、デジタル金融の総合インフラ企業へ変わりつつあるからです。
2026年第2四半期には、Subscription & Services収益が5.55億ドルまで成長し、純収益の48%を占めました。また、Coinbase製品内で保有されるUSDCは平均200億ドルに達しています。さらにBase、決済、ウォレット、開発者基盤、x402(添付2-1参照)などを展開しています。
特に私が注目するのはAIエージェント経済との接続です。
Coinbaseによれば2026年第2四半期には、オンチェーンのAIエージェント商取引の99%以上がUSDCを利用し、エージェントによるステーブルコイン取引量の90%以上がBase上で処理され、オンチェーンのエージェント取引の97%以上がx402を利用しました。もちろん、まだ非常に初期の市場なので、この比率だけで将来の覇権を断定することはできません。
それでも、
AIエージェント
↓
ウォレットを持つ
↓
商品・サービスを探す
↓
AI同士で取引する
↓
USDCなどで支払う
↓
Baseなどで決済する
となれば、Coinbaseは単なる「暗号資産売買会社」ではなく、
「AIエージェントが経済活動するための金融OS」
に近づく可能性があります。
これは、これまで話してきた**AI文明OSの第6層「金融・決済層」**との相性が非常に良いところです。
Circleは「デジタルドル」の本命
一方、Circleの強みは非常に明確です。
USDCそのものを発行していることです。
2026年第2四半期末のUSDC流通額は733億ドル、前年比19%増。四半期のオンチェーン取引額は14.8兆ドルで、前年比151%増でした。
しかもCircleはUSDCだけで終わろうとしていません。
USDC/EURC
+ Arcブロックチェーン
+ Circle Payments Network
+ Agent Stack
+ トークン化資産
へ拡大しています。
つまり、
「ステーブルコイン発行会社」
→「インターネット金融インフラ会社」
への転換を狙っています。
ただし弱点があります。
現在も収益の中心はUSDC準備資産から得られる金利収入です。2026年上期にはUSDC平均流通量の増加が収益を押し上げた一方、金利低下によって約2.2億ドル分が相殺されました。
つまりCircleは、
USDC残高 × 金利
への依存をどこまで減らせるかが重要です。
Arcや決済ネットワーク、Agent Stackなどから手数料・サービス収益を増やせれば、私はCircleの評価をかなり引き上げます。
Ereborは「最も化ける可能性がある」
Erebor Bankは少し性格が違います。
Ereborは2026年2月に営業認可を得たばかりですが、7月末までに預金が約46億ドル、年換算収益が1億ドルを超えたと報じられています。
非常に速い立ち上がりです。
しかも狙っている顧客が、
AI
防衛
エネルギー
暗号資産
先端製造
スタートアップ
など、「次世代産業」そのものです。
Ereborが成功すると、
預金
+ 融資
+ ステーブルコイン
+ 決済
+ BaaS
+ AI企業向け金融
+ 防衛・エネルギー企業向け融資
を統合する、新しいタイプの銀行になる可能性があります。
ただし、まだ営業開始から半年程度です。CircleやCoinbaseと比較するには実績が短すぎます。
ですからEreborについては、
期待値は大きいが、まだ「成功が証明された」と評価する段階ではない
というのが適切です。
3社を将来像で比較すると
|
企業
|
現在の中心
|
将来の狙い
|
成長期待
|
リスク
|
|
Circle
|
USDC発行
|
デジタル通貨・決済インフラ
|
★★★★☆
|
金利・USDC依存
|
|
Coinbase
|
取引・USDC・Base・決済
|
オンチェーン金融+AIエージェント金融OS
|
★★★★★
|
暗号資産市況・競争・規制
|
|
Erebor
|
預金・融資・決済
|
AI・暗号資産・防衛等の次世代銀行
|
★★★★☆〜★★★★★
|
実績が短い・銀行信用リスク
|
ここからが重要です。
この3社は、将来必ずしも競合するとは限りません。むしろ、
Circle=デジタルマネーを作る
↓
Coinbase=デジタルマネーを流通させ、AIにも使わせる
↓
Erebor=デジタルマネーと従来の銀行機能を接続する
という一つの金融生態系を構成する可能性があります。
AI文明OSの言葉で言えば、
Circle=「通貨」
Coinbase=「金融ネットワーク/取引OS」
Erebor=「銀行」
です。
その中で最大のプラットフォーム価値を取れる可能性があるのが、現時点ではCoinbaseだと私は見ています。
ただし、「企業の成長」と「株価の上昇余地」は別問題です。CircleとCoinbaseはすでに市場が将来成長をある程度株価に織り込んでいます。一方Ereborは未上場です。したがって投資対象として比較するなら、次は**「Circle・Coinbase・将来のEreborについて、2030年ごろの売上・利益がどこまで伸び得るか」**を比較した方が、投資判断には役立ちます。
添付2-1)
x402 とは?
ChatGPT:
結論から言うと、**x402とは、AIエージェントやソフトウェアがインターネット上で商品・データ・APIなどを利用するとき、その場で自動的に支払いを行えるようにする「決済プロトコル(仕組み)」**です。
特に、「AIが人間の代わりに自動でお金を払う」ための仕組みとして注目されています。
■ なぜ「402」なのか
インターネットにはHTTPステータスコードがあります。
例えば、
404 = Not Found(ページが見つからない)
は有名です。
実は以前から、
402 = Payment Required(支払いが必要)
というコードも用意されていました。
しかし、長い間ほとんど実用化されていませんでした。
x402は、この「402 Payment Required」を利用して、インターネット通信とデジタル決済を直接つなげようという発想です。
■ 例えばAIが有料データを購入する
あなたのAIエージェントが旅行計画を作っていて、有料の気象データが必要になったとします。
従来なら、
AI
→ 有料データを発見
→ 人間に知らせる
→ 人間がサイトへ行く
→ 会員登録
→ クレジットカード入力
→ 支払い
→ データ取得
となり、人間の操作が必要です。
x402を利用すると、概念的には、
AIエージェント
↓
「この気象データが欲しい」
↓
気象データAPI
↓
402 Payment Required
「0.01 USDC支払ってください」
↓
AIのウォレット
↓
0.01 USDCを支払う
↓
支払い確認
↓
気象データを取得
という処理を自動化できます。
つまり、
「アクセス要求 → 支払い要求 → 自動決済 → サービス提供」
を機械同士で処理する仕組みです。
■ なぜAIエージェントと相性がいいのか
AIエージェントは、人間とは違って大量の小さなサービスを自動的に利用する可能性があります。
例えば、
気象データ 0.01ドル
翻訳API 0.02ドル
画像解析 0.05ドル
市場データ 0.10ドル
別のAIへの質問 0.03ドル
といった取引です。
こうした少額取引のたびに、
「クレジットカード番号を入力してください」
ではAIの自律性が失われます。
そこで、
AI → API → 支払い → 利用
をプログラムで直接つなげるx402のような仕組みが重要になります。
■ Coinbase・Base・USDCとの関係
Coinbaseがx402を開発・推進しています。
関係を整理すると、
Circle
→ USDC
=「お金」
↓
Coinbase
→ x402
=「いつ・いくら支払うかを通信上で処理する決済ルール」
↓
Base
→ ブロックチェーン
=「USDCなどを実際に移動させるネットワーク」
↓
ウォレット
→ 「USDCを管理し、支払いを実行する仕組み」
となります。
したがって、
USDC=お金
ウォレット=財布
Base=道路
x402=料金所・支払いルール
と考えると分かりやすいでしょう。
■ x402が重要になる可能性
もし将来、世界中で何億・何十億というAIエージェントが活動するようになると、
AI
→ データ購入
→ API利用
→ 他のAIに仕事を依頼
→ ソフトウェア利用
→ コンピューティング能力購入
→ 自動決済
という機械対機械(Machine-to-Machine)経済が生まれる可能性があります。
人間なら月額契約するサービスでも、AIなら、
「必要なときに必要な分だけ購入する」
という超少額の従量課金が適しているケースがあります。
そこでx402が標準的な決済プロトコルになれば、Coinbaseは単なる暗号資産取引所ではなく、**「AIがインターネット上で経済活動するための決済インフラ」**を握る可能性が出てきます。
ただし、x402が将来の世界標準になることはまだ決まっていません。 Visa・Mastercard、銀行系決済、トークン化預金、各国の即時決済網、他のブロックチェーン系プロトコルなどとの競争があります。
AI文明OSで言えば、x402はまさに、
第5層:AI・知能
AIエージェントが「このサービスを使う」と判断
↓
x402
「利用には0.01ドル必要」
↓
第6層:金融・決済
ウォレット → USDC → Base → 相手
という、第5層「AIの判断」と第6層「お金を動かす」を接続する部分に位置する技術と考えると、その重要性が分かりやすいです。
添付3)
AI、あるいは半導体と比較して、ステーブルコインの市場規模は?
ChatGPT:
結論から言うと、現在の年間売上・支出市場として比較すれば「AI > 半導体 > ステーブルコイン関連ビジネス」と考えるのが妥当です。 ただし、ステーブルコインは「発行残高」と「年間決済額」がまったく違うため、単純比較には注意が必要です。
2026年時点で見ると、Gartnerは世界のAI支出を約2.59兆ドルと予測しています。一方、WSTSの最新予測では世界半導体市場は約1.51兆ドルです。
これに対してステーブルコインは、Citiの2025年時点の集計で発行残高が約2,800億ドル規模でした。したがって「残高」をそのまま市場規模と考えれば、現状ではAIや半導体よりかなり小さい市場です。
■ ところが2030年になると様子が変わる
Citiは2030年のステーブルコイン発行残高について、
弱気:約0.9兆ドル
基本:約1.9兆ドル
強気:約4兆ドル
と予測しています。さらに基本シナリオでは年間取引額が約100兆ドルに達する可能性を示しています。
つまり、
現在:約0.3兆ドル
↓
2030年:約1.9兆ドル(基本シナリオ)
なら、残高ベースで約6〜7倍です。
ここがステーブルコインの非常に大きな成長余地です。
■ AIと比べるとどうか
AIはさらに桁が大きいです。
Gartnerは2026年だけで世界AI支出を約2.59兆ドルと予測しています。さらにIDCは、AIが2030年に世界経済へ与える経済的インパクトを約22兆ドル規模とみています。ただし、これはAI企業の売上高ではなく、AIによる経済効果を含む数字なので、ステーブルコイン発行残高とは直接比較できません。
ですから、産業全体の経済的な広がりではAIが圧倒的に大きいと考えます。
AIは、
ソフトウェア、クラウド、データセンター、半導体、ロボット、医療、金融、製造、物流、行政、防衛……
と、ほぼ全産業へ浸透するからです。
■ 半導体と比べると
半導体も非常に巨大です。
WSTSは2026年の世界市場を約1.51兆ドルと予測しています。Gartnerも約1.6兆ドルという近い水準を予測しており、AIインフラ需要が成長の大きな要因になっています。
つまり現在の産業構造は、
AI
↓
大量の計算能力が必要
↓
半導体
↓
GPU・HBM・ASICなど
↓
AIサービス
という関係です。
■ しかしステーブルコインには別の意味がある
ステーブルコインを単なる「金融商品の一市場」と考えると、その潜在力を過小評価する可能性があります。
なぜなら、ステーブルコインは将来的に、
人間の決済
+ 国際送金
+ 企業間決済
+ 資産トークン決済
+ AIエージェント決済
+ A2A(AI同士)決済
の決済インフラになる可能性があるからです。
特にCitiは、2030年にステーブルコインだけで年間約95〜200兆ドルの取引を処理するシナリオを示しています。さらにトークン化銀行預金などを含めれば、オンチェーン金融市場(添付3-1参照)はもっと大きくなる可能性があります。
ただし、ここにも重要なリスクがあります。BISなどは、ステーブルコインが大規模決済手段として本当に適切なのか疑問を示しており、トークン化銀行預金が有力な競争相手になる可能性があります。
■ 3市場を整理すると
|
分野
|
現在〜2026年の規模の目安
|
2030年に向けた特徴
|
|
AI
|
世界支出 約2.59兆ドル
|
最大。ほぼ全産業へ浸透
|
|
半導体
|
世界売上 約1.5〜1.6兆ドル
|
AI需要によってさらに拡大
|
|
ステーブルコイン
|
発行残高 約0.3兆ドル前後から拡大中
|
Citi基本予測 1.9兆ドル、強気4兆ドル
|
|
ステーブルコイン取引
|
※残高とは別
|
2030年に年間約100兆ドル規模の可能性
|
したがって私は、「産業として最終的に生み出される売上・付加価値」という意味では、AI > 半導体 > ステーブルコインという順番になる可能性が高いと考えます。
しかし、成長倍率ではステーブルコインが非常に面白い。
さらにAI文明OSで考えると、
AI文明OS
第1層:エネルギー
発電・送電・蓄電・VPP
↓
第2層:半導体・計算資源
GPU・ASIC・データセンター・コンテナDC
↓
第3層:通信・ネットワーク
IOWN・光通信・5G/6G・衛星通信
↓
第4層:データ・感知
IoT・センサー・スマートメーター・データ基盤
↓
第5層:AI・知能
生成AI・AIエージェント・判断AI
↓
第6層:金融・決済
銀行・決済・ステーブルコイン・CBDC・ウォレット
↓
第7層:実行・物理インフラ
ロボット・交通・物流・工場・都市インフラ
↓
第8層:社会・制度・公共サービス
行政・医療・教育・防災・国家安全保障
そして、これら8層全体を横断する形で、
ガバナンス・安全保障
=監査AI・保証AI・権限管理・サイバーセキュリティ・人間の最終承認・緊急停止など
が存在する、という構造です。
つまり、AIが「判断」を大量に自動化し、ステーブルコインが「価値の移動」を大量に自動化するという関係です。
そのため投資という観点では、「AIとステーブルコインのどちらか」というより、AIエージェント経済が拡大したとき、AIの判断と金融決済を接続する企業――CoinbaseやCircleなど――がどの程度その取引量から収益を取れるかを見る方が重要になってくると思います。(添付3-2参照)
添付3-1)
オンチェーン金融市場 とは?
ChatGPT:
結論から言うと、オンチェーン金融市場とは、送金・決済・資産売買・融資などの金融取引を、ブロックチェーン上で記録・実行する金融市場のことです。
「オンチェーン(on-chain)」とは、文字どおり**「ブロックチェーン上で」**という意味です。
■ 従来の金融との違い
従来の金融では、例えば株式を買う場合、
投資家
↓
証券会社
↓
取引所
↓
清算機関
↓
銀行
↓
決済
というように、複数の金融機関やシステムを経由します。
オンチェーン金融では、将来的には、
ウォレット
↓
ブロックチェーン(Baseなど)
↓
スマートコントラクト
↓
資産トークンを購入
↓
USDCなどで決済
↓
取引をブロックチェーンに記録
という形で、金融取引のかなりの部分をデジタルネットワーク上で一体的に処理できる可能性があります。
■ 何がオンチェーン化されるのか
対象は暗号資産だけではありません。
�� お金
�� 金融資産
- 株式
- 国債・社債
- 投資信託・ファンド
- 不動産などの資産トークン
�� 金融取引
などが対象になり得ます。
つまり、
既存金融の「資産」と「取引」をブロックチェーン上へ移していく
のがオンチェーン金融の大きな流れです。
■ なぜ注目されているのか
大きな理由は、金融資産を**「プログラム可能」にできる**ことです。
例えば、
A社のAIエージェント
→ 部品を購入
→ 条件成立を確認
→ スマートコントラクト実行
→ USDCで自動決済
→ 取引記録を保存
という処理が可能になります。
さらに将来的には、
資産購入 → 所有権・権利の移転 → 代金決済 → 記録
を近いシステム上で連動させられるため、従来の金融インフラより自動化を進められる可能性があります。
ただし、本人確認、規制、資産の法的権利、サイバーセキュリティ、ブロックチェーン間の相互運用性など、解決すべき問題も多くあります。
■ Coinbase・Circle・Ereborとの関係
ここまで話してきた3社を当てはめると分かりやすくなります。
Circle
→ USDCなどのオンチェーンで使える「お金」
Coinbase
→ Base、ウォレット、取引、カストディなどのオンチェーン金融インフラ
Erebor Bank
→ 預金・融資などの既存銀行機能とオンチェーン金融をつなぐ可能性
という関係です。
特にCoinbaseについて「潜在市場が広い」と考えられる理由はここにあります。
現在は、
暗号資産取引所
という印象が強いですが、オンチェーン化が、
暗号資産
↓
ステーブルコイン
↓
株式・債券
↓
ファンド
↓
決済・融資
↓
AIエージェント取引
へ広がれば、対象市場そのものが既存の金融市場へ拡大していく可能性があるからです。
■ AI文明OSで考えると
オンチェーン金融は、AI文明OSの**第6層「金融・決済層」**を構成する技術の一つと位置づけられます。
例えば、
第5層:AI・知能
AIエージェントが「買う」と判断
↓
第6層:金融・決済
ウォレット → USDC → Base → スマートコントラクト
↓
第7層:実行・物理インフラ
商品・物流・サービスが動く
という接続です。
ですから、オンチェーン金融とは「暗号資産の市場」だけを意味するのではなく、銀行・証券・決済など既存の金融機能を、ブロックチェーン上で動かせる形へ再構築していく金融市場と理解すると、一番分かりやすいでしょう。
添付3-2)
AIエージェント経済が拡大したとき、AIの判断と金融決済を接続する企業―CoinbaseやCircleなど―がどの程度その取引量から収益を取れるか その見通しは?
ChatGPT:
結論から言うと、AIエージェント経済が本格的に拡大すれば、CoinbaseとCircleにはかなり大きな収益機会があります。ただし、「AIエージェントの決済額が増えれば、その一定割合がそのまま売上になる」と考えるのは危険です。
私が現時点で最も注目するのは、Circleは「USDC残高」、Coinbaseは「取引・決済・ウォレット・Baseなど複数の接点」から収益化できるという違いです。
■ まず、AIエージェント経済そのものはどこまで大きくなるのか
McKinseyは、2030年までにAIエージェントが仲介する世界の消費者向け商取引だけでも年間3兆〜5兆ドルに達する可能性があると推計しています。しかも、この数字にはサービスや大規模なB2B市場が十分含まれていません。
つまり、
人間が買う
↓
AIが商品を探す
↓
AIが比較・交渉する
↓
AIが購入を決める
↓
AIが決済する
という流れが数兆ドル規模になる可能性があります。
ただし、この3〜5兆ドル全部がステーブルコイン決済になるわけではありません。クレジットカード、銀行口座、トークン化預金なども競争相手になります。実際、BISはステーブルコインの大規模決済手段としての課題を指摘し、トークン化預金も有力な選択肢になるとの見方を示しています。
■ Circleはどうやって収益を取るのか
Circleの場合、現在最も重要なのは**決済手数料そのものより「USDC残高」**です。
2026年第2四半期には、
USDC流通額:733億ドル
USDCオンチェーン取引額:14.8兆ドル
準備資産収入:6.68億ドル
でした。USDC取引額は前年比151%増えましたが、Circleの収益の中心は依然としてUSDCの裏付け資産から得られる収益です。
したがってAIエージェント経済では、
AI決済増加
↓
USDC利用増加
↓
企業・AIウォレットがUSDCを常時保有
↓
USDC流通残高増加
↓
Circleの準備資産増加
↓
準備資産収入増加
という経路が当面は重要です。
さらにCircleはAgent StackやCircle Payments Network、Arcなどを展開しています。Agent Stackにはすでに900以上の有料サービスがあり、Circleによればx402を利用したエージェント決済額の99.3%がUSDCで決済されています。
したがって将来的には、
準備資産収入
+ 決済サービス
+ ネットワークサービス
+ AIエージェント金融サービス
へ収益源を広げられる可能性があります。
■ Coinbaseはもっと多くの場所から収益を取れる
ここがCoinbaseの面白いところです。
2026年第2四半期にはCoinbaseのステーブルコイン収益だけですでに2.92億ドルでした。Subscription & Services全体では5.55億ドル、純収益の48%を占めています。
さらにCoinbaseによると、
オンチェーンAIエージェント商取引の99%以上 → USDC
AIエージェントのステーブルコイン取引量の90%以上 → Base
オンチェーンAIエージェント取引の97%以上 → x402
でした。まだ非常に小さく初期の市場であり、この比率が将来も維持される保証はありませんが、現在の位置取りはかなり強いと言えます。
Coinbaseの場合、
AIエージェント
↓
ウォレット
↓
USDC
↓
x402
↓
Base
↓
取引・決済
↓
カストディ・融資・交換・資産運用
というように、一つの決済から複数の収益機会を作れる可能性があります。
■ 仮に2030年に3兆ドルのAI商取引が発生したら?
ここはあくまでシナリオ計算です。予測ではありません。
仮に、
AIエージェント経由商取引=3兆ドル
そのうちステーブルコイン決済=20%
とすると、
6,000億ドル
の年間決済額になります。
仮に金融インフラ企業が平均0.1%相当を収益として獲得できれば、
6,000億ドル × 0.1% = 6億ドル
0.5%なら、
30億ドル
です。
しかし重要なのは、CoinbaseやCircleの収益は単純な決済手数料だけではないことです。
例えば100ドルのUSDCが一年間に100回決済に使われれば、
USDC残高=100ドル
でも、
年間決済額=1万ドル
になります。
Circleにとって重要なのは主に100ドルの残高、Coinbaseにとってはその100回の取引・決済・金融サービスへの接点も収益機会になり得ます。
この違いはかなり重要です。
■ 私なら2030年を見る際、こう分けます
|
Circle
|
Coinbase
|
|
USDC残高増加
|
◎
|
◎
|
|
AI決済件数増加
|
○
|
◎
|
|
ウォレット
|
○
|
◎
|
|
ブロックチェーン
|
Arc
|
Base
|
|
AI決済プロトコル
|
Agent Stack等
|
x402等
|
|
資産売買
|
△
|
◎
|
|
カストディ
|
○
|
◎
|
|
融資・DeFi
|
△〜○
|
○〜◎
|
|
収益源の広さ
|
○
|
◎
|
したがって、AIエージェント経済から取れる「収益プール」の広さでは、現時点ではCoinbaseの方を高く評価します。
Circleはむしろ、
USDCをAIエージェント時代の「標準通貨」にできるか
が最大の勝負になります。
■ ただし、最大のリスクもここにある
現在の数字を見ると、「USDC・Base・x402がAIエージェント決済を支配する」と考えたくなります。
しかし、それを2030年までそのまま延長するのは危険です。
すでにインドではUPIを使ったAIエージェント決済の仕組みが検討され、VisaやMastercardなどもAI決済に取り組んでいます。
つまり将来的には、
USDC・Base・Coinbase
対
銀行・トークン化預金
対
Visa/Mastercard
対
UPIなど国家的即時決済網
対
その他のステーブルコイン/ブロックチェーン
という競争になる可能性があります。
■ 私の見通し
私は、AIエージェント決済市場そのものはかなり大きくなる可能性が高いが、そこで誰がどれだけ利益を取るかはまだ決まっていないと見ます。
現時点での有力な位置取りは、
Circle
→ AIが使う「デジタル通貨」を押さえる
Coinbase
→ AIが使う「ウォレット+決済+ブロックチェーン+金融サービス」を押さえる
です。
そのため、AI文明OSで考えるなら、さらに重要な構造が見えてきます。
第5層:AI・知能
「何を買うか」をAIが判断
↓
第6層:金融・決済
「誰に・いくら・どの通貨で払うか」を実行
この第5層と第6層の接続部分が、将来巨大な収益ポイントになる可能性があります。
そして私は、Circleは第6層の「通貨」を取りにいき、Coinbaseは第5層と第6層をつなぐ「金融ゲートウェイ」を取りにいっている、と捉えると両社の将来性が非常に分かりやすくなると思います。
AIエージェント経済が本格化した場合、この「金融ゲートウェイ」を押さえる企業の方が、単純な決済手数料以上の利益を獲得できる可能性があります。